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請求項76 特許の仕事(概要)

待ちに待った夏休みですね。
海へ山へ、故郷へ海外へ。夏をお楽しみのことと思います。
僕も夏休み中は、自宅と事務所を行ったり来たりして存分に楽しんでいます。

今回は夏休み特集として、特許業界を皆さまにご紹介しようと思います。
まずはこのピラミッドをご覧下さい。
はい、どん!
知財ピラミッド
特許業界の頂点に君臨するのは、なんといっても発明者です。

無から有を生み出す者、知惠と努力で社会を改善せんとする者、それが発明者です。
発明者こそが特許業界の太陽であり、そこから全てが始まります。

発明者の次に君臨するのは、知財部です。

発明者自身が気づいていない発明の原案を発明者から引き出して言語化する者、発明者の創作意欲を育てる者、特許事務所と発明者を繋ぐインターフェース、それが知財部です。

その次に特許事務所が位置しますが、特許事務所の中にも厳しい階層があります。

上位階層は特許事務です。

顧客をよく知り、方式手続をよく知る特許事務は、昔から「事務所の宝」として大切に扱われてきました。
特許明細書を作成する技術者に代わりはいても、至宝の特許事務に代わりはいないとされ、とても大切にされてきました。

方式手続も簡素化されて以前より分かり易くなったとはいえ、期限管理ソフトや書類納品ソフト、電子包袋ソフトなど各種の業務関連ソフトの扱いに通じた特許事務は、今でも事務所の宝物です。

そして、その次に位置するのが特許明細書を作成する技術者(特許技術者)です。

特許技術者には、弁理士と、弁理士の指導下で書面作成を補助する補助者とがいますが、ここでは区別せずに特許技術者と呼ぶことにします。

発明者により生み出され、知財部により磨かれた発明を、法律に基づいた文章と図面で正確かつ分かり易く、簡潔に記載する者、発明を糧として特許出願書類という卵を産む者、それが特許技術者です。

どんな仕事もそうでしょうが、特許技術者も楽な仕事ではありません。

しかし、特許技術者にはいくつか楽しみがあります。

それは毎回新しい発明、技術に触れることができること。
発明者または発明と対話しながら、納得して特許出願書類を作成できること。
新発明の喜びに輝く発明者から元気をもらえること。

それらの楽しみがあるからこそ続けられるようなものです。
それから特許技術者は、腕が良ければ長く働くことが可能で、事務所間の移動も容易です。
これも良い点の一つです。


図示は省略しましたが、知財ピラミッドの周囲には、ほかに重要な役割を持つ人々がいます。

それは、特許調査員(サーチャー)と特許翻訳者です。

発明者の発明が特許出願に値する発明であるかは、サーチャーの調査結果次第です。
既に知られている技術と異なる新しい発明でなければ、特許を取ることはできません。
発明の真の姿を映し出す者、ドラクエでいうラーの鏡、それがサーチャーです。

特許翻訳者は、海外で特許を取るために欠かせない存在です。
海外で特許を取るためにはその国の言語に翻訳する必要があるためです。

そしていろいろな事情、原因により、日本語の特許明細書を適切に翻訳するのはとても難しいのです。
最近では機械翻訳の進歩が騒がれていますが、機械のみで特許翻訳するのはまだまだ無理と思います。

特許翻訳の費用をけちるくらいなら、外国に出願しない方がましです。
目先のお金を節約したつもりで、結果的に大金をどぶに捨てることになります。

同じく、特許調査の費用をけちるくらいなら、特許出願などしない方がいいでしょう。
調査結果を利用して発明を磨き上げることで、よりよい発明に育てることができます。

次回は、特許技術者の仕事に焦点をあてて解説したいと思います。
それではまた!


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